小さなキッズを連れて旅行に行きたい、でもどうやって準備を進めればいいかわからない、そんな人に向けて個人手配の進め方をまとめました!
この記事は以下の方におすすめです。
- ツアーでは予算が合わないし、行きたい場所も全部回れない
- 個人手配って具体的にどんな準備が必要なのか分からない
- 英語も上手に話せないしやりとりが不安
- 小さな子供連れでトラブルなく旅行できるか不安
ヨーロッパをたくさん旅行しましたけど、とっても簡単ですよ!
英語や準備物はポイントを抑えれば大丈夫。安心してくださいね。
ヨーロッパに8年駐在、0歳児も連れてヨーロッパ25ヵ国旅行した5人家族の我々がポイントとなるところをまとめました。
前半では出発までの予約や準備について、後半では実際に移動してからの流れを解説しますので、じっくり読みこんでみてください!
出発までに必要なもの。これだけあれば個人手配可能!
パスポートとビザ
海外旅行を行うには必ずパスポートが必要となります。まずは有効なパスポートがあるか、有効期限も6カ月以上残っているか確認してみましょう。
自治体にもよりますが、パスポート発行には大体2-3週間、航空会社によっては予約時にパスポート番号入力を求めているところもあります。後で申請すればいいや、と思わず旅行を計画し始めた段階で申請しておきましょう。
次に心配になるのがビザ。実はヨーロッパの場合はシェンゲン協定が結ばれていて(イギリスなど例外はあります)国境の移動は自由!
加えて日本のパスポートは観光目的の場合はビザなしで最大年間180日まで、連続で90日まで滞在できます。目的となる旅行先がシェンゲン協定を結ばれているか、まずは確認!
国際免許
後述しますが、ファミリーでのヨーロッパ旅行ではレンタカー移動を強くおすすめします!
公共交通機関を利用した移動もできますが、大きなバッグを持ったまま駅やバスを乗り継ぎは大変で、日本と違い公共交通機関の遅れやキャンセル(ストも!)が頻繁に起きます。しかもフォローの情報は緊急の為ローカル言語で。。。さっぱり状況が呑み込めず途方に暮れたことがあります。
また、魅力的なヨーロッパ観光地は郊外にあることが多く、ツアーでは味わえない満足度の高い旅行はレンタカーで自由に移動することで味わうことができます!
国際免許の取得はいたって簡単。お近くの交通警察署で申請すれば1日で発行してもらえます。ヨーロッパでの運転方法や注意点は後ほどまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください。
ちなみに私が駐在中、60歳を超えたおじさんを何人も受け入れましたが半日もあればすぐに慣れていましたよ。心理的ハードルを下げて安心してくださいね。
ケルン(ドイツ)→アルザス地方(フランス)→ツェルマット(スイス)→フィレンツェ(イタリア)→ローマ(イタリア)で実施に我々も旅行しました!
両替とクレジットカード
はっきり言ってヨーロッパではキャッシュレス決済が日本以上に進んでいます。駐在中に現金で払うことなんてコインパーキングや路面店でのやりとりのみでした。
逆を言えばクレジットカードは必須!ですので保有しているカードの種類に応じてキャッシュを用意しておきましょう。
- MasterCard:ヨーロッパの主流派コレ。少量のキャッシュのみ事足ります。現地ではMaestroといってデビットカードでのタッチ決済が基本でマーケットでも使えるのはびっくりです。
- VISA:次に主流がコレ。MasterCardと合わせてこれらで支払えないショップはほぼありません。
- Amex:日本以上に使えるところが多い、ただしMasterCardほどでもない、そんな印象です。Amexのみの場合、キャッシュを少し多めに持っておいたほうが安心です。
- JCB:残念ながら使えるところは超限られています。パリど真ん中の高級店とか。キャッシュでほとんど支払うことを想定しておいたほうが良いですね。
両替はもちろん空港で行えますが、おすすめの方法は必要に応じて現金をキャッシングマシーンで引き落とす方法。いつでもどこでも引き落としができますので、余計な盗難リスクや余計な手数料支払いを防げます。
クレジットカードが海外でキャッシング可能かまずは確認してみましょう。
現地インターネット環境
現地ではgoogle mapの検索や家族間のやりとりなど、インターネット環境は必須となります。方法はいろいろあるのでメリット・デメリットを状況に応じて選択してみてください。
方法 | 代表的なサービス | メリット | デメリット |
国内キャリアをそのまま利用 | 楽天モバイル | 準備不要 | 高い… |
国内でポケットwifiをレンタル | イモトのwifi | 家族で離れられない | 少し割高 |
現地でSIMカードを購入 | – | 圧倒的に安い! | 設定や購入の手間 |
設定や購入の手間はありますが、現地SIMカードは圧倒的にコスパがよくおすすめです。100 GBで20eur(約3,000円)に対し、イモトのwifiでは500MB/日で1,460円/日。
空港内にあるsimカードショップ例
購入した定員さんがそのまま設定まで行ってくれるサービスもありますので、滞在日が長いようであればチャレンジしてみましょう!
航空券の手配方法!ポイントは規約と航空会社選び。
コスパ最強の予約サイトと確認事項
いわゆる比較サイト。おすすめはsky scannerです!検索の自由度も高く同じ経路でも他社比較サイトより1-2割安いです(感覚値)。
検索してみてまずは大体の予算感、経路、規約をつかんでおきましょう。オフィシャルサイトからの予約や格安航空会社以外で予約するほうが希望する条件によってはお得な場合もあります。まずは相場感を抑える段階です。
また比較サイトを利用するときはgoogle chromeの場合はスパイモードで検索してみることもおすすめです。同じ経路、同じ航空会社でも検索した日によって値段は上下します。予算が微妙に合わなければ、安くなるまで検索するタイミングや方法を少し変化してみるといいでしょう。
キャンセルや変更時の規約確認
格安航空会社は変更やキャンセル時に保証は少なく、フラグシップとなっている航空会社の場合は代替え便の手配や遅延手当などの保証が手厚くなります。
また比較サイトの場合はキャンセル変更不可の規約になっていても同経路のオフィシャルサイトは手数料を支払えば可能、など同じ経路でも微妙に条件が異なってくる時があります。
比較サイトで予約したときの条件例
比較サイトを通した予約の場合、トラブル時に航空会社へ直接問い合わせても「代理店を通してください」の一点張りで取り合ってくれずレスポンスが遅れることも。
比較サイト経由の予約が価格面で有利であっても規約やトラブル時の対応にデメリットがあることを注意しておきましょう。
トラブルに備えた海外旅行保険
万が一のことを備えた海外旅行保険。傷病などでの保険は皆さんよく加入していますが、少額で航空機遅延費用に加入でき万が一ストライキなどのトラブル時に費用を保証してくれます。
我々がよく利用しているのは損保ジャパンの新・海外旅行保険【off!(オフ)】です。価格面が抑えられている中でしっかりと保証。フィリピンへの旅行時、航空機遅延費用も適応され費用面で大変助かった実例があります。
実はこの保証、出発の数日前までに加入していないと無効の為、忘れずに前もって加入しておくことを覚えておきましょう。
クレジットカードで保証されることがありますが、そのクレジットカードで支払いした時のみ有効であることが多いです。よく規約を確認しておきましょう。
ファミリー向けの優先内容を活用!
航空会社によりは次のような優先内容を提供してくれています。場合によっては格安航空会社のほうがトータルで高くなることも!しっかりと確認して活用してみましょう。
- 乳幼児の場合、荷物やベビーカー(ベビーシートも!)の預け入れが無料。格安航空会社は追加費用となる場合もあり、往復の費用を考えてトータルで比較しないと損をしてしまいます。
- 上級会員と同じようにチェックインが可能。家族を連れて長蛇の列を並ぶのは大変…。移動時のストレスを大きく減らせます。ベビーカーはゲートまでそのまま利用できますので、空港内で赤ちゃんをずっと抱っこする必要もなくなります。
- 飛行機への優先搭乗が可能。搭乗が遅れて荷物棚に荷物を入れれないことも。そのためヨーロッパでは荷物棚の争奪戦(笑)が行われています。優先搭乗ができればそんな心配もなく安心してゆっくり離陸への準備ができますよ。格安航空会社も優先搭乗がありますが、ゲート前にスペースがない場所でわちゃわちゃして全然優先で通してくれなかったケースもありました。
- キッズ向けのプレゼント。小さなおもちゃや塗り絵などが多いですが、それでも子供たちにとっては楽しい思い出に。旅行で楽しいスタートが切れて家族も満足です。
旅行って楽しい!
現地ではレンタカー移動がおすすめ!
おすすめする理由
思っていた以上に予約や運転は簡単
友人にレンタカー移動をおすすめすると一番最初に反応されるのは「レンタカー屋でのやりとりや運転に自信がないし止めておくよ」という反応です。
ここは自信をもってお伝えしますが、ポイントさえ抑えておけばレンタル方法や運転は簡単です!駐在中に何人も60歳以上のおじさん(おじいさん)を受け入れてましたが、半日もあれば運転はすぐに慣れてしまいます。もちろん彼らは英語もほとんど話せない方々でした。
具体的なレンタル方法や運転方法は後述しますが、まずは心理的ハードルを下げて、自分たちの行きたい場所を思う存分駆け巡る計画を立ててほしいと思います。
家族連れで公共交通機関は使いづらい
バスや電車、新幹線などヨーロッパは先進国なので主要都市間では必ず公共交通機関があります。
ただし次のような様々な要因で事前準備や当日の対応などで観光以外のことで手間や時間を費やしてしまいます。
心配事がたくさん!移動のたびにどうなるか心配するのは大変でした。
- 駅構内で大量の荷物を移動させるのが大変!
- チケットを前売りか降車時の支払いか乗り物や国により違ってくる
- 運賃も距離制か時間制かなど複数存在する
- チケット売り場での英語でのやり取りが難しい(いろいろ聞かれる)
- 時間通りに来ない、乗ってる電車が合ってるか不安
- ストなどによりキャンセルも頻発。その情報も現地語でアナウンスのみ。
魅力的な観光地こそ郊外に
もちろん有名な博物館、教会、ショッピングスポットは市街地に集まっていますが、有名な建築物や観光スポットは少し離れた郊外にもたくさん存在します。
フランスやスイスなど観光客がわざわざ訪れるほどの風光明媚なドライブウェイもあり、通常の観光ツアーではなかなか体験出来ない自分たちだけの特別な体験ができることが魅力!
パパが今でも思い返す絶景スポット
長旅のなか国境を越える喜びはひとしお。
国境を越える瞬間はいつも水曜どうでしょうを思い出します。(なぜか)
レンタカーの予約方法と注意点
予約はRentalcars.comがおすすめ!日時や車種を選択するだけで簡単に複数ヒットします。次のような注意点をだけ抑えてスムーズに受け取りを進めていきましょう。
- ベビーシートは必須!コストを抑えるなら簡易版のシートを自前で準備しておくと◎
- 予約時と同じクレジットカードが必要。かならず持ち歩くようにしましょう。
- レンタカー屋が空港から歩いて行ける場所か?必ずチェック。空港内にあると思っても実はシャトルバスで移動しないと行けない…なんてこともあります。
- ガソリンは満タン返しのほうがお得!空港にはだいたいガソリンスタンドがあります。給油しないで返却すると割高なレートでの給油代+給油手数料が発生します。
- 保険には必ず入りましょう!南欧では特に無保険車になんくせ付けて追加料金を払わすようなレンタカー屋が多いです(友人の実体験)。保険はRentalcars.comでも事前に加入できるので予約時に同時に済ませておくと楽ちんです。
ヨーロッパでの運転方法と注意点
イギリスを除き右ハンドルが基本のヨーロッパ。少し抵抗があると思いますが、アジアなどと比較するとやっぱり先進国、みんな無理な車線変更はしないし道路も明るい。交通状況は日本とだいたい同じですので断然運転しやすいです。
基本的なルールや国ごとの特徴など、運転方法や注意点を紹介していきます。
ラウンドアバウト
日本ではまだ見かけることが少ないロータリー。ヨーロッパでは当たり前のように設置されています。
ルールは次の記載の通りですが、この辺はタイミングなども関係してくるのでyoutubeの動画で確認してみることをおすすめします。
- ラウンドアバウト内の車が優先、車が見えたら停止線(▽のトゲトゲ)で必ず停止しましょう
- ラウンドアバウトから出たいときは右ウィンカーを出しましょう(国により文化?が違いますが)
- 回ってて出口を見失ったら何周も回ってOK。ちょっと恥ずかしいけど誰も見てません(笑)
高速料金の支払い方法
傾向的に南欧(フランス、イタリア、スペインなど)では料金は圧倒的に日本より安いですが高速料金は料金制です。チケットマシーンがあるので入口で受け取り、出口で挿入し支払います。この辺の支払い方法は日本と同じなので特に心配ないかと思います。
ベルギー以北の中欧(オランダ、ドイツ、デンマークなど)ではなんと高速料金はタダ!感動する反面、日本の国政に怒りも感じたりもします…
支払いはカードで支払えます。差し込んでから反応が遅くて支払えているのか不安になりますが、しばらくするとカードが返ってきてバーが上がりますので、焦らずカードを受け取って発進しましょう。
注意点はゲートによって支払い方法が決まっている事。ETCのようなローカル独自のゲートもあるので、国によってどんなマークなのか事前に調べていきましょう。
イタリアの例:黄色看板が俗にいうETCのゲートです
スイスだけは特別で、高速料金は年単位の定額制。フロントガラスに特別なシールを貼り付けて支払い済みをアピールするのですが、もちろんレンタカーには貼り付けられていません。その場合、スイス国境では国境警備隊のような方に止められますが、それは取り締まりではなくシールを購入してね、という事ですので誘導されるとおりに停車してお金を支払いましょう。
交通違反対策のアプリ
必須アプリ、それはFlismeister!
長距離運転時はどこで取り締まりが行われているか心配ですよね。国により瞬間速度をとらえているパターン、区間距離の通過時間をとらえているパターン、または住民のみ許可されている侵入制限地域など、いろいろありすぎて全てを把握するのはまず不可能でしょう。
Flismeisterがあれば少なくともスピード違反系の情報は事前に通知してくれます。おそらくこのアプリのおかげで私は5,000eurぐらいは回避できていたのでは、と感じてます。(感覚値)
お得にホテルに泊まる方法。ファミリーでの注意点も紹介。
おすすめの比較サイト
私たちはHotels.comかBooking.comをよく使いますが、昨今のホテル比較サイトは全世界で使えるのも多く今まで使い慣れているものでもOKです。
さらにお得に予約を進めたいのであればポイ活サイトも検討してみてください。今ならモッピーでBooking.comを利用すると9%のポイントも付与!約1割引ですね。
ファミリーで宿泊するときの注意点
必ずホテル側がポリシーとして子供の宿泊を許可しているか確認しましょう。稀に不可となっているホテルもあります。
また、エキストラベッドやバシネットを手配してくれるかどうかも重要。欧米はもちろん土足文化なので、ハイハイする赤ちゃんはバシネットに入れておかないと衛生面で問題が出てきます。
レンタカーで郊外のリーズナブルなホテルを
我々は5人家族なので市街地ではツインルームを2部屋取る必要があることも。
日本でも同じですが郊外へ離れるとホテルの価格はリーズナブルになり、なおかつファミリー向けの大きな部屋も。上手に選べば市街地の半額で予約できます!
例えばフランスならB&B HOTELSなどがリーズナブルな価格で家族用の大きな部屋もありおすすめです。
私たちが泊まった4人ルームの一例。中二階がありました。
最後に:今後アップ予定の内容
今回は個人手配で楽しい家族旅行を計画するために、それでいてツアーより自由に安く予約する方法を紹介しました。
まだまだ細かなノウハウは伝えきれていませんので、予約手順に沿って解説できるよう記事をアップしていく予定です!
また今回の方法で実際に回ってきた旅行プランも紹介していこうと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!
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